騒音おばさん 概要
奈良騒音傷害事件(ならそうおんしょうがいじけん)とは、奈良県平群町で58歳(当時)の女が、約10年間に亘って大音量の音楽や怒号などの騒音を鳴らし、頭痛や眩暈といった傷害容疑で2005年4月11日に逮捕された事件。
経緯
女は、近所の住宅地に夫婦が引っ越して来た際、自分に対して挨拶が無かった事に立腹していた。その後、女は、夫婦宅の庭に設置された外灯が眩しいと苦情を申し出たが、聞き入れてもらえなかった。
激怒した女は、大音量でCDラジカセからヒップホップ等の音楽を流し、夫婦宅に面する二階の窓にベランダを新設し、そこで布団を早朝から出し、大声で音楽のリズムに合わせ「引っ越し! 引っ越し! さっさと引っ越し! しばくぞ!」等の怒号を上げて、その布団を布団叩きで思い切り叩き始めた。
それ以外にも、車のクラクションを鳴らす、夫婦宅の自宅の壁に落書きする、インターホンに接着剤を付ける、可燃物を燃やして煙を出すなどの嫌がらせをした。夫婦は精神的苦痛を受け、2002年に一度裁判を起こし勝訴したものの、その後も女の嫌がらせは続いていた。
判決
2006年3月14日、女が民事裁判で敗訴し、近所の夫妻に対し損害賠償金200万円の支払いが命じられた。刑事裁判での、検察側の求刑は懲役3年、判決公判は4月21日に開かれ、懲役1年の実刑判決が出されたが、被告側は即控訴した。
2006年12月26日に控訴審の判決が言い渡され、懲役1年8ヶ月の判決が出た。が、被告側は2007年1月5日に最高裁に上告した。
反響
この事件を巡っては、それまで公共の場以外での騒音に対する法的な取締りをする法律が無かった。周辺住民がかなり困惑しているにも関わらず、警察等は逮捕するための理由を出せず、長期間逮捕出来ない事が問題となった。その為警察は、被害者夫婦への傷害罪を適用する事で逮捕に踏みきった(夫婦は女の嫌がらせにより苦痛を受け、病院に通っていたため、女に対する傷害罪の適用が可能になった)。その後、平群町では、二度とこの様な事件が起こらないように願い、こうした騒音被害への対策を押し進めるため、新条例を制定し、従来は公共の場での騒音しか取り締まる事の出来なかった物を、公共の場以外の騒音も取り締まれる様にした(ただし、この新条例にも曖昧な点や問題点は多い)。
朝から晩まで嫌がらせを目的とし、音楽を流し続けたと言う、これまでに類を見ない事件であった為、ワイドショーやニュース等のメディアで珍事件として取り上げられられた。又、この女が音楽を大音量で流したり、怒鳴ったりする姿から「騒音おばさん」や「引越しおばさん」と呼ばれる様になった。最初はネット上だけで使用されたが、ワイドショー等が「騒音おばさん」と特報などで取り扱った為に、じわじわと一般人にも知れ渡る呼称となった。
この事件は、電子掲示板2ちゃんねるを始めとするネット上で一時期話題となり、さまざまなパロディー音楽やFlashが作られた。パロディー音楽の傾向としては、女の怒号や布団を叩く音を、ヒップホップやユーロビート、ハードロックなどに乗せたものが特に多く制作された。その他にも女のコラージュ画像を初めとして、CDジャケットやポスター等(勿論全て偽物及びパロディ)のいわゆる『面白画像』が数多く制作された。この様にネット上でお祭り騒ぎになった原因としては、過去に類を見ない事件だったことに加え、女が流していた音楽及び制作された作品が『ムネオハウス』と同様に多くの人々が楽しめる物だったことなどが挙げられる。また、この事件はバラエティ番組にも影響を与え、『めちゃ×2イケてるッ!』では、山本圭一が女に扮して女のものまねをした。
報道の変化
事件後に週刊誌等が調べた詳細によると、女の家では2人の子供が不治の遺伝病(『新潮45』の報道によれば、脊髄小脳変性症とのこと)で亡くなり、夫も寝たきりになっていると言う家庭環境の崩壊が判明した。このことで被害者との間に何らかのトラブルが生じていたという噂もある。また、女は日ごろから被害者夫婦以外の者には親しく接しており、近所の住民に笑顔で挨拶をする様子も見られた。マスコミのインタビューに応じた近隣住民も「普通の人だったと思います」などと答えていることから、何故この様な事をしたのかと言う加害者の女の犯意を推測する情報も、逮捕から時間が経つにつれて報道されるようになった。
奈良県迷惑防止条例を適用しようにも公共の場での騒音として想定されていたために、立件が遅れてしまいました(傷害罪で逮捕)。
Posted by hanakoganei : 14:52 | Page Top ▲